野菜の育て方・栽培方法

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フルーツトマト

フルーツトマトは、トマトの品種ではありません。
糖度の高いトマトをフルーツトマトと呼んでいます。

定義があるわけではないので、各産地や農家が自分たちの決め方で甘みのあるトマトをそう呼んでいます。

一般的な大玉トマトの糖度は6%なので、8%以上だとフルーツトマトと呼んでいることが多いようです。

大玉トマトよりミニトマトの方が、甘く育てやすいようです。
家庭菜園でも大玉トマトとミニトマトを育ててみると、ミニトマトの方が甘みを感じやすいです。
一般的に販売されているフルーツトマトは、中玉トマトを使っていることが多いようです。

フルーツトマト(糖度の高いトマト)を作るには、主に2つの考え方があるようです。
①トマトに与える水分量を少なくして、糖度を濃縮する。
②過酷な環境下で栽培して、トマトが糖分を蓄える性質を活発にする。

水分量を少なくする場合は、トマトの果実の大きさは、一般的なものより小さくなります。 水分の切り方が難しく、あまりにも少なすぎるとトマトが枯れてしまう場合もあります。

水分の切り方には、色々な方法があります。
●水はけの良い砂地で栽培する。水がすぐ抜けるので管理がしやすい。
●塩分が含んでいる土壌で栽培する。浸透圧の関係で、トマトが水分を吸収しにくくなります。
●点滴で水分を与え、水管理をする。
●最近では、特殊なシートを使うことで、水耕栽培で水分を切ることができるようです。

フルーツトマトづくりには、
トマトが枯れない極限まで水分量をカットすることが難しい、
また水分量をカットすると収量も上げにくいという難点があります。

ちなみに、春出荷の施設栽培トマトは、栽培管理がしやすいので、フルーツトマトが作りやすいでようです。


過酷な環境下で甘くなる現象は、トマト以外の野菜でもあります。
寒い真冬にホウレンソウやニンジンを育てると甘くなります。
野菜が凍らないように細胞内に糖分を蓄えるためだと言われています。


フルーツトマトは糖度に当り外れがあるので、信頼できるお店か農家さんから購入するのが無難です。
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