野菜の育て方・栽培方法

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追熟

果物や野菜では、追熟する必要があるものあります。
追熟は、収穫してから一定期間おくことで、野菜や果物に変化を促します。
追熟には、次のような目的があります。
(1)甘味を増す。
(2)果肉を軟らかくする。

サツマイモやカボチャは、糖分をデンプンとして蓄えています。
収穫したばかりでは、デンプンのままであまり甘くありません。
収穫してから置いておくことで、デンプンが糖に変わっていきます。
サツマイモは、収穫してから1ヶ月以上置いた方が甘くて美味しくなります。
カボチャも収獲してから少なくとも1週間以上は置いた方がいいです。
サツマイモもカボチャも秋に収獲して常温保存で冬まで持ちます。
サツマイモは低温に弱く、10℃以下になると腐りやすくなりますが、
部屋の中に保存しておくと1月までは十分に持ちます。

洋梨は樹になっている状態では熟さないので、収穫してから追熟させる必要があります。 収穫したばかりでは、硬くて美味しくありません。

バナナは緑色の状態で収穫し、追熟させて黄色く甘いバナナになってから販売されます。 樹の上で熟させてしまうと軟らかすぎて輸送に向かず日持ちもしないとういう販売上の都合のためです。

メロンの追熟は、果肉を軟らかくするためです。
収穫してから1週間ぐらい置いておくと食べやすい軟らかさになります。
糖度は収穫時に決まるので、追熟しても上がりません。

トマトは、収穫してから置いておくと赤みが増します。
果実が緑色の状態で収穫しても、数日置いておくと真っ赤になります。
色は変わりますが、糖度は上がりません。糖度は収穫時点で決まります。
スーパーなどで見た目が赤くても不味い場合は、緑色の状態で収獲されたものの可能性があります。
トマトは熟すと日持ちがしないので、収獲してから店頭に並ぶまでの日数がかかる場合には、 輸送中に赤くなることを計算して多少緑色の段階で収獲することがあります。
そのため、色だけでは美味しいかどうかの判断はできません。
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